#スタートアップPR 上司がPRを成果(広告換算)でしか判断してくれない、に対する回答

先日、ふと呟いたことから始まった「スタートアップPR」に関する勉強会ですが、無事、初回のイベントを終了しました。広報寺子屋さん主催の企画に呼んでいただいたのですが、80名ほどの予約が3日で満席になったそうで改めてご参加、運営のみなさまに感謝いたします。

ちなみに会場はShowcase Gigさんの移転したばかりのオフィスをお借りしました。彼らもまたスタートアップで、現在展開中の「O:der」リリースのタイミングで取材させてもらったのですが、当時のオフィスは狭かったよね、あれから随分と世界は変わったよね、なんて思い出話を代表の新田剛史さんと立ち話できたのも感慨深かったです。

あの頃のスタートアップが生き残って、さらに成長している姿は本当に嬉しい。

参考記事:小規模店舗の顧客管理をスマートデバイスで完結させる「O:der(オーダー)」はCRMの概念を変えられるか – THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)

こちらに当日公開した資料を掲載しておきます。まだ完全版ではないのですが、現在、Facebookグループなどで意見をもらいながら、改訂作業を進めています。

さておき、当日、会場からたくさんの質問をいただいたのですが、気になったものがありました。それは「会社の広報/PRのKPI設計で成果(掲載数・広告換算など)を求められる。変える方法は」というものです。これを放置しておくと担当は辞める、もしくは企業カルチャーを内外に浸透させる機能が麻痺すると言ってもいいでしょう。

社長中心の中小企業であれば別にいいかもしれませんが、成長を求めるスタートアップがこれをやってしまっては、コーポレートの魅力は誰にも伝わらず、最終的に「人が集まらない」会社になりかねません。この辺りはメルカリの広報/PR戦略でも語られています。

質問された方は安定期に入っている企業の方だったので正直、難しいだろうなと思いつつ、私自身、企業広報の経験はないので回答は控えさせてもらいました。ただその後の懇親会でもスタートアップに勤めている広報/PR担当の方で、こういう悩みをお持ちの方が一定数いらっしゃるというお話を聞きました。

何度か書いてますが、スタートアップPRの課題は企業カルチャーとプロダクト成長のスピードが合わないことに起因する、メディアリレーションズなどの正攻法が効きづらい点です。一方で、この問題以前に、創業者や経営陣が「PR(パブリックリレーションズ)」を正しく学んでいない、理解していないという問題もあることがぼんやりと見えてきています。

こういう状態で数年が経過した場合、前述したような広報/PR担当をおいたけど、KPIの設計で全く話が合わない、やってみたけどすぐに辞めてしまう、という現象が発生しているように思います。このあたりは肌感なので、アンケートなど機会あれば取ってみたいです。

ではどうすればいいか。

  • 創業者、経営陣がPR(パブリックリレーションズ)の重要性を学ぶ
  • 広報/PR担当にアドバイスする人(PRパーソン)をつける
  • VCやエンジェルなどとPR強化のタイミングを相談する

ポイントはタイミングです。

スタートアップはプロダクトが命です。PMF以前はあらゆる課題が瑣末というインタビューを掲載しましたが、これは本当だと思います。しかし、よしんば成長という宝を見つけたのであれば、次に取り掛かるべき(特に創業者・経営陣)はコーポレートであり、PRであると思います。早すぎても遅すぎてもダメです。タイミングが命です。

魅力的な企業には人が集まり、人は企業の成長を’さらに生み出してくれます。あらゆるリソースの中で最も重要な資源が「人」である以上、それを惹きつける引力となる「企業の魅力」を生み出す関係づくりの科学、それがPRです。

スタートアップという文化が生まれた平成にはメルカリをはじめ、稀有なPRのお手本がいくつか誕生しました。これに続く企業がどのような手法を見せてくれるのか、大変楽しみにしています。

お知らせ:スタートアップPRは「POST」という勉強会プロジェクトにて勉強会などの実施をお知らせしております。スタートアップ経営者やスタートアップで広報/PRを担当されているPRパーソンの方でご都合付く方はぜひご参加ください。

【5月7日開催】スタートアップPR担当者の ためのオウンドコンテンツ作成講座(PR TIMESご利用スタートアップの方向け)(残席わずか)

【5月8日 Code Republicアカデミア第1回セミナー】テーマ: #スタートアップPR

【5月21日開催】広報ミーティング#8 オウンドコンテンツの作り方・これからの広報PR「全員PR」とは(満席・増席調整中)

※VC支援先向けの勉強会もクローズドで開催しております。こちらは各VCの方から連絡あると思いますので適宜ご参加いただければ